ココロ軽やか運動

足元から心も体も軽やかに:座ってできる足首・ふくらはぎの簡単運動

Tags: 足元運動, 転倒予防, 血行促進, 座ってできる, 高齢者向け, 認知機能

足元から始める心身のリフレッシュ

年を重ねるにつれて、足元への不安を感じることが増えるかもしれません。例えば、ちょっとした段差につまずきそうになったり、足がむくんだり冷えやすくなったりすることもあるでしょう。また、家にいる時間が増え、気分転換の機会が少なくなると、気持ちが沈みがちになることもあります。

しかし、ご安心ください。自宅で椅子に座ったまま安全に、そして無理なくできる簡単な足元の運動があります。この運動は、転倒予防や血行促進といった身体的な健康はもちろん、気分をすっきりとさせ、心にも良い影響をもたらします。今回は、足首やふくらはぎ、足の指を使った、心と体が軽やかになるための運動をご紹介いたします。

座ってできる足元リフレッシュ運動

これからご紹介する運動は、どれも椅子に座ったままで行えますので、転倒の心配が少なく、体力に自信がない方でも安心して取り組むことができます。テレビを見ながらや、休憩の合間など、ご自身のペースで気軽に取り入れてみてください。

1. 足首回し運動

足首を動かすことは、血行を良くし、足元のむくみや冷えの改善につながります。また、足首が柔らかくなると、歩くときの安定感も増し、転倒予防にも役立ちます。

やり方 1. 椅子に深く腰掛け、背筋を軽く伸ばします。 2. 片方の足を少し持ち上げ、かかとが床から離れるようにします。 3. 足の指先で大きな円を描くように、ゆっくりと足首を右回りに5回、左回りに5回ずつ回します。 4. 反対の足も同様に行います。 5. 足首が硬く感じる場合は、小さな円から始め、徐々に大きくしていくと良いでしょう。

ポイント * 息を止めずに、自然な呼吸を意識してください。 * 無理に大きな円を描こうとせず、痛みを感じない範囲で動かしましょう。

2. かかと上げ運動(ふくらはぎのポンプ運動)

ふくらはぎは「第二の心臓」とも呼ばれ、足の血液を心臓に戻すポンプのような大切な役割を担っています。この運動でふくらはぎを動かすことで、全身の血行促進が期待できます。

やり方 1. 椅子に座り、両足の裏を床につけます。 2. かかとをゆっくりと持ち上げ、つま先立ちになります。ふくらはぎに軽く力が入るのを感じてください。 3. ゆっくりと元の位置に戻します。 4. この動きを5回から10回繰り返します。

ポイント * バランスを崩さないよう、椅子の背もたれに体を預けるか、手で膝を支えても良いでしょう。 * ゆっくりと、ふくらはぎの伸び縮みを意識しながら行います。

3. 足指じゃんけん運動

足の指を意識して動かすことは、足裏の感覚を高め、バランス能力の向上につながります。また、足の指を細かく動かすことは、脳への刺激にもなると言われています。

やり方 1. 椅子に座り、両足の裏を床につけます。 2. 足の指を「グー」(全部の指をぎゅっと握る)、「パー」(全部の指を大きく開く)、「チョキ」(親指を上に、他の指は下に、またはその逆)のように動かします。 3. それぞれ5回から10回ずつ繰り返します。難しい場合は、できる範囲で構いません。

ポイント * 最初はうまく動かせなくても、繰り返し行うことで少しずつ動くようになるでしょう。 * 素足で行うと、足指の動きをより意識しやすくなります。

これらの運動がもたらす効果

これらの簡単な足元の運動は、心と体に様々な良い影響をもたらします。

運動を行う上での大切な注意点

安全に運動を続けるために、以下の点に十分ご注意ください。

毎日少しずつ、心軽やかな自分へ

ご紹介した足元の運動は、どれも自宅で簡単に取り組めるものです。毎日少しずつでも良いので、ご自身のペースで続けてみてください。足元がしっかりすると、外出への意欲も湧き、心も自然と明るく、軽やかになることでしょう。

小さな一歩が、これからの毎日を豊かにします。ぜひ、今日から足元の運動を始めて、心身ともに軽やかな日々をお過ごしください。